社会福祉士 勉強ノート

社会福祉士資格試験に向けての勉強ノート。個人用メモなので興味ある方は話1/10程度にお読みください。

06 レポート作成の道のり

更新履歴

220530 概念やや整理。
 きょうの勉強時間 0:37
 累計勉強時間 36:39

220602 赤字で加筆。
 きょうの勉強時間 1:22
 累計勉強時間 40:21

220604 青字で加筆。
 きょうの勉強時間 0:16
 累計勉強時間 46:30

220605 緑字で加筆し書き上げ完了。
 参考文献4冊、1636字。
 真のダイバーシティを目指しても採用したけど、ちょっと情報不足感は否めない。
 僕の今後の課題として、書籍や実践者から態様を学ぶことを示しつつまとめた。
 レポートとして良いまとめかたになっていると思うし、ってかそれが大事な課題だってマジで身にしみてるんだよな……
 マジなんだよ……
 きょうの勉強時間 1:14
 累計勉強時間 47:44

 

概念整理

権利擁護

概念;(テキスト完コピ)
人の有する、守られるべき権利を守ること。(p111)
権利擁護の対象となる人の意思と主体性が十分尊重され、エンパワメントされていくことが求められる。(p111)
権利擁護という名称の業務に従事するときに、一人ひとりの利用者の守られるべき権利を守ろうとし、その過程で本人の意思や主体性を十分に尊重し、エンパワメントすることを心がけるべきである。(p112)
アドボカシーは、代弁機能や、人々の奪われた権利の復権を支援することに力点がおかれた概念である。(p112)

ソーシャルワークと権利擁護 : “契約"時代の利用者支援を考える』(借りる予定)

態様;(テキスト完コピ)
権利が侵害された状態からの回復を目指すソーシャルワーク実践(p114)
すでに深刻な権利侵害が生じており(…)強いはたらきかけが必要となる。(p114)
公権力の行使(p114)
ソーシャルアクション(p115)
保持している権利を守る、守り続けることによっても遂行される。(p115)
深刻な権利侵害状態が生じる前に予防的に行うソーシャルワーク実践(p115)
成年後見制度や日常生活自立支援事業(p115)
就労準備支援や自立相談支援(p116)
社会全体の偏見をなくしていく(p116)←これをキーフレーズとしてまとめたいな
障害者の地域移行支援・地域定着支援(p116)

 

参考になりそうなHP;

(公益財団法人)日本知的障害者福祉協会
http://www.aigo.or.jp/jinken/jinkenpp.html
↑↑ちょっと微妙かも。(今回のレポート上では引用しにくい、というだけです!)

 

権利擁護について、書籍を参照;

ソーシャルワーク論』(空閑浩人/ミネルヴァ書房
情報が相手によって受けとめられ、理解されることで初めて、援助者はその役割を遂行したことになるのです。(p132)
 ⇒ここを重視したコミュニケーションにも焦点を当てたい。知的障害のある人々に対する情報発信は、そうでない人々に対する情報発信よりも丁寧になる必要があるとされる。そのことを十分に意識した接しかたを徹底することでコミュニケーションを確実に行い、その結果 権利擁護を成し遂げることができるのだ。とする主張はあまり見られないと思うのだ!

受容;利用者と援助者との相互のコミュニケーションのなかで、利用者が直面している困難な状況やそれに伴う感情などを、援助者が個別化してとらえ、両者で共有していく営み(p133)
共感;利用者が体験している状況や気持ち、思いや訴えを、援助者の側からではなく、利用者の立場になって利用者の側から理解しようとすること(p134)
想像力を豊かにする必要がある!
判断能力が十分でなかったり、自らの要求を主張することが難しい人々の思いや希望、権利を支持、代弁、弁護することで、それらの人々の権利を護る活動(p136)
権利擁護が重視される背景……介護保険制度(2000年)、および社会福祉法の成立を中心とする社会福祉基礎構造改革 ←これなんやっけ!!
ソーシャルワークにおける権利擁護の実践では、地域のなかで何らかの生活上の困難を抱える人々のニーズに常に敏感であることが求められます。(p138)

ソーシャルワークでは、地域での孤立状態や支援拒否に対して、「もしかしたら暮らしのSOSのサインかもしれない」と認識しての見守りやかかわりが大切(p139)
てかこの本めっちゃ読みやすいぞ。他のページもちゃんと読みたいと思った。

 

介護保険制度、社会福祉基礎構造改革について、04 現代社会と福祉から復習。

介護保険制度の導入まで、高齢者介護は老人福祉サービスとして提供されてきた。(p147)
 措置制度;貧困対策としての意味合いが強い。
 医療機関が高齢者の介護需要を引き受けていた。(a.k.a.社会的入院
 ⇒療養生活に向かないし、急性治療が不要な場合は医療資源の面で非効率。

介護保険制度の目的は、要介護者などが能力に応じて自立した日常生活を営むうえで必要なサービスにかかる給付を行う(p148)
 またそのために共同連帯・社会連帯としての社会保険方式を導入した。
 自立と連帯の理念が介護保険制度を特徴づけている。

社会福祉基礎構造改革とは、戦後に形成された社会福祉の「旧構造」を、さまざまな「変化」に対応するために「新構造」へと転換させようとする改革(p149)
 旧構造;措置制度に象徴される行政主導のパターナリスティックな福祉供給システム
 背景として……
  高齢化が進み、年金・医療・介護などの高齢者関連施策が社会の関心事となった。
  家族形態の多様化が進み、保育・子育て支援施策が社会の関心事となった。
 ⇒社会福祉法が成立したが、「個人の尊厳」「自立(支援)」「参加」「利用者の意向の尊重」「利用者の立場」といった文言の明記。このへんひっくるめて権利擁護と言っても良いでしょう。

 

打浪文子『知的障害のある人たちと「ことば」』生活書院、2018年

現在の社会において知的なコミュニケーションツールとして言語を捉える見方が固まっているため、それができない人たちが常にはじかれている(P.24)

メディアにおける「わかりやすい」情報発信の体制整備と、メディアの分析によるより幅広い「わかりやすさ」に関する学術的知見の集約(P.110)が喫緊の課題である。

 

ダイアン・J・グッドマン著、出口真紀子監訳『真のダイバーシティを目指して』上智大学出版、2017年

第8章を中心に。
共感、道徳的・宗教的価値、自己利益などの理由をもって、特権集団(社会福祉の)の人々が社会的公正の支持に動機づけられる。これらの理由に対する詳細なアプローチは本文では省略するが、これらをうまく組み合わせて家庭や地域の人々に働きかけることから、社会福祉利用者に抱く偏見を緩和していきたい。ただし、実際の現場における事例はまだまだイメージできていない。書籍や実践者から態様を学んでいくことが私の課題だ。

こんなところか……?正直、話が大きすぎて無理やり引用するのもどうかと思ったけど、でもこの本はマジで良くて、この本のエッセンスを絡ませることが僕がレポートをしたためた証でもあると思うので、やっていきたいな。

 

たたき台としての雑記

権利擁護の概念は、人の有する、守られるべき権利を守ることである。福祉支援者の立場においては、利用者の意思と主体性を十分に尊重し、エンパワメントしていくことが必要とされる。権利擁護を実践する際に心がけるべきことは、利用者の守られるべき権利を守ろうとし、その過程で本人の意思や主体性を十分に尊重し、エンパワメントすることである。支援者は、本人の意思や主体性を代弁する機能を持つことを自覚し、それを活かすことが求められる。

権利擁護は様々な態様において行使される。すでに権利侵害が生じている状態においては強い働きかけが必要である。個人規模では公権力を行使した介入など、社会的規模では障害者虐待防止法の制定を求める社会活動などである。また、権利侵害の予防を目指した支援も想定されている。個人規模では成年後見制度や日常生活自立支援事業(これなんやっけさ!!)による個別支援など、社会的規模では権利侵害状態んい陥る危険性の高い人たちに対して、社会全体の偏見をなくしていくことなどである。

権利擁護の活動において、空閑浩人は『ソーシャルワーク論』(ミネルヴァ書/p132)において「情報が相手によって受けとめられ、理解されることで初めて、援助者はその役割を遂行したことになる」という。支援者(援助者)は、利用者の状況やニーズを可能な限り正確な情報として受容し、理解し、共感することが重要である。

一方で、知的障害のある人にとっては情報の受発信に困難さを持つケースが非常に多い。打浪文子は、現在の社会では知的なコミュニケーションツールとして言語を捉える見方が固まっており、それができない知的障害のある人が常にはじかれていると言う(打浪文子『知的障害のある人たちと「ことば」』生活書院、2018年、P.24)。社会福祉士のミクロな視点からは、当事者とのコミュニケーションにおける、わかりやすく丁寧な言語表現が必須である。さらにマクロな視点では、メディアにおける「わかりやすい」情報発信の体制整備と、メディアの分析によるより幅広い「わかりやすさ」に関する学術的知見の集約が望まれる(同P.110)。

社会福祉の支援者にとって、利用者との信頼関係を構築するための丁寧なコミュニケーションは欠かせない。しかし、知的障害のある利用者にとっては「丁寧さ」だけでは理解しきれない、一層の配慮を伴った情報保障が望まれる。相談援助における権利擁護をより高度なものにするために、私は情報保障の観点を踏まえたコミュニケーションを利用者と持っていきたい。

 

ここまでで886文字。肉付けはするけど削ぎ落としもするので、もしかしたら「社会全体の偏見をなくしていく(p116)」についての段落も増やすかもしれない。その場合は『真のダイバーシティを目指して』を引きつつ、持つべき心構えはイメージがあるが、具体的な取り組みはまだイメージできていなくて、今後の課題である……という愚直な落とし所にしようと思っている。

現時点で1066文字。権利擁護の態様が明らかに情報不足。もっと書こうと思えば書けるので、ここは文字多く明確にまとめて良い。あした頑張ろう。