社会福祉士 勉強ノート

社会福祉士資格試験に向けての勉強ノート。個人用メモなので興味ある方は話1/10程度にお読みください。

04 レポート作成の道のり

書きました

以下赤字のところを引用しつつ、知的・発達障害者の孤立や排除に対してどういう対策が考えられるかをまとめてみた。最終的にはインクルーシブ教育にも触れ、その中でとても頼りになったのは野口さんの論考。きょうこの記事を投稿されたのは、もう引用しなきゃ~の合図でしかなかった。笑

でも、これ論点を複数に散りばめてしまったので、1,500字を通して統一感がない。その点で美しいレポートだとは言えないんじゃないかな……ということでたぶんSは厳しい。

 
本田秀夫『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』SB新書、2018年

AS(自閉スペクトラム)とADH(注意欠如・多動)が重複することで生きづらさが高まるケースがある。生活環境の調整によって緩和することが望ましいが、家族や職場には伝えにくい人もいる。その背景には、対人関係や段取りなどを苦手とする人が低い評価を受ける姿をみてきている可能性がある。

 

東田直樹『風になる 自閉症の僕が生きていく風景』ビッグイシュー日本、2012年

僕は孤独でした。人は、いつも突然現れて何かをしろと命令するし、僕の気持ちをわかってくれません。友達は毎日がすごく楽しそうで、テレビの話や戦いごっこをしています。それは、僕にとってはつまらない遊びでした。(p9)

僕が一人でいるのは、うまく話せなかったり、人とかかわるのが下手だったりするからです。周囲に気をつかいながら、今自分がやっている行動は、間違っていないのだろうかと、いつも悩み続けています。僕は、一人が好きなのではありません。(p89)

自閉症の世界を多くの人に知ってもらいたい。そうすれば自閉症だからという理由だけで、非難されたり嫌われたりすることはなくなると思う。

 

星野仁彦『発達障害に気づかない大人たち』祥伝社新書、2010年

発達アンバランス症候群(ADHDやASなど)に大切なのは、まず「受け入れること(受容)」と「認めること(認知)」(p47あたり要約)

予防的な観点から考えれば、発達障害者は、一般の健常者以上にストレスやプレッシャーの少ない環境(家庭、学校、職場)で、より温かく、より保護的にサポートされるべきです。にもかかわらず、現実はまったく逆で、発達障害者特有の言動が、怠け者や変わり者、自分勝手なわがまま人間と誤解され、毎日のように親や教師からの「またそんなことして!いったい何回言ったらわかるの!」などと厳しく叱責、非難されています。(p128から完全引用)

発達障害のある人が職場に適応するためには、上司や同僚に次のような点について協力を求めるべき。例えば、多動で落ち着きがない場合はからだの動きの多い仕事に就かせてもらう。不注意傾向や注意散漫傾向がある場合は集中力が必要な仕事をするときは空き部屋を使用できるようにしてもらう。時間の管理ができない場合は一日のなかに過密なスケジュールを入れないようにしてもらう。など。(p223あたり要約)

 

スウェーデン社会庁『人間としての尊厳』現代書館、2020年

知的障害者の自己制御を上回るような性的満足を得させるように職員が援助するべきではない。直接的な援助は、知的障害者の側に、当該の職員に対する特別な関係や非現実的な期待感をもたらすであろう。そして、これは職員、知的障害者の双方にとって取り扱いの困難なものになるのである。加えて、そのような援助は依存的状況にある人間への性的暴行として解釈されてしまう危険がある。これはその好意に関与した人物にとって法的罰則につながり得る。(p59から完全引用)

職員が良い事例になるようにしようとするなら、異なった存在としての職員が同一の基本的価値を保有していく必要がある。このことは、かなりの程度の忠誠心を要求することになると同時に、職員が知的障害者に対してどのような基本的態度をとるか議論する機会をも要求することになる。(p61から完全引用)

 

藤井渉『ソーシャルワーカーのための反『優生学講座』』現代書館、2022年

もし自分が強制不妊手術が行われた入所施設や精神病院の職員だったとして、強い同調圧力の中で、その行為をキッパリと否定することができるだろうか?「当時としては仕方がなかった」「現場はそんな生易しいものではない」「否定することは簡単だ」という声が現場からは良く聞かれる。しかし実は「否定できない」ということこそが、むしろ最も簡単な選択である。なぜなら、考えることなく、いまを一面的に肯定することができるからだ。過去の実態に目を向け、「誤り」だったと認めたうえで、「何ができたのか」「何をすべきだったか」までを詳しく調べ、理想に向けて実践を積み重ねることこそが福祉現場には求められる。(p12を要約)

社会が障害者を「隠されるべき」存在として扱ってきた過去が、障害のある人やその家族の社会的孤立に影響を与えてきている。だからこそ福祉実践では「隠さない」「隠されない」という視点が大事だ。(p30を要約)
住環境のノーマライゼーションやインクルーシブ教育もこの視点の上に成り立つ発想だと感じる。

「隠さない」ための福祉実践の課題の第一は、親が何かしらの「葛藤」を抱えさせられてきたことに、支援者がどう寄り添えるか。ひとつ目の葛藤は、子どもに障害があるとわかったときに、その受容につきまとう葛藤。支援者は「排除しない」という姿勢を示していくこと、そして制度的に排除されてしまう構造に目を向けていくことが重要だ。もうひとつは子どもを施設に入れざるを得ない状況に置かれ、しかしその選択肢もかなり脆弱なものであったことによる葛藤。自助・共助・公助を横並びに捉えること、また自助努力を押し付ける公的機関のメッセージやプレッシャーが本人や家族に与え続けてきた経緯を踏まえた、細やかな言葉がけや姿勢、態度を持つことが、支援者には求められる。(p35~38を要約)

 

 

 

220828
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